■今週のたけちゃん

・皆さんのお盆休みはいかがでしたか?
気温も低くて,雨ばっかりで,お出かけ予定の方は散々ではなかったでしょう
か。

僕は,子供たちもそれぞれ合宿に行ったりでいなかったので,夫婦水入らずで
ロイヤルパークホテルのスイートに一泊しました。
雨でしたから,お篭もりには最適ではありましたが,せっかくの夜景も見れず
ちょっと残念でした。

このホテルは,ランキングで常に1位や悪くても3位以内となるホテルで,僕
も噂は聞いていましたが宿泊はしたことがなかったので,勉強をかねて体験し
ました。

感想を一言!といわれれば,もっとホスピタリティに長けているホテルは日本
にあるぞ!ということです。よく言われるほどの感動はありませんでした。
しかし,そんな感想を持てたのも,宿泊を体験したからわかったのでした。

本物を知る努力は常にしないといけません。特に経営者は人々を代表する立場
です。本物を知り,本質とは何かを常に思考する習慣が重要だと思います。

僕の場合は,もっと本物のホテルを経験しているので,今回はそれほどでも,
と思えたと思います。

あくなき追求をすることこそ,経営者に求められる姿勢であり,それはビジネ
スに限らず,生活のすべてに言えることだと思っています。
皆さんも,年一回でいいですから,たまにはババンと本物に触れるようにしま
せんか?

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■人を採用する難しさ

・人を採用することは難しい。
今,そんな現実にぶつかている。
しかし,これは16年間の社長生活の中で,いやというほど体験してきたこと
だ。
それでも,改めて今実感している。

・私は経営コンサルタントだ。人の採用はこんな点に気をつけなさい,とか
こんな人を採用するといいとか,採用チェックポイントはこれだ!など様々な
ところで,偉そうにお話をしている。

・しかし,いざ自分が自分の従業員を採用しようとなると,そうことは簡単に
はいかない。
人を募集するには,金も時間もエネルギーもかかる。手間もかけないといけな
い。
できるだけいい人をと欲もでてくる。時間はないからあせるが,でも人に困っ
ているそぶりは安易に見せられない。
当事者となると,いろいろなことを考え,また壁にぶつかっていく。
経営コンサルタントの言うように,簡単にはいかないのだ。

・先日は職安にも行ってきた。
鉛筆で求人申し込みを書き,事業登録用紙も書き,20分待たされ,面談し
再度40分待たされ求人票をもらった。
どうして,お盆ですいているのに,こんな時間がかかるかわからないが,ここ
で怒ってもしかたがないと思うのが当事者の心情だ。

だって,書いて待たなきゃ,人を採用することはできないのだから・・・

中小企業の社長は,こんな細かいことも自分でやったり,自分でやらなくても
部下に指示している。
部下が,職安で記入方法がわからず携帯から質問して,社長が指示し答えてい
る,そんな会社が一社来ていた。

・経営コンサルタントは,部下に任せなさいと言う。でも現実に中小企業では
,社長が指示しなければ進まないことがあまりに多い。
人を採用することについてもしかり。
やっぱり社長が動かないと会社は動かない。これが中小企業の現実でもある。

・今回,人を採用するという当事者になり,中小企業の社長の気持ちをリアル
に思い出した。
そう,この感覚だ。これが当事者の感覚だ。

理想はわかっているが,でも現実の厚い壁に阻まれる。

多くの中小企業の社長は,経営コンサルタントを評価しない。
「そんな,うまくいきゃ,何も問題ないんだよ」

・幸いにも私は,社長の感覚も経営コンサルタントの感覚もわかる。
経営コンサルタントは,つまりは岡目八目なのだ。自分は当事者でないから失
敗する危険もないし,第三者として客観的に社長や会社のことがわかるのであ
る。
これが当事者になれば,失敗は許されないという無意識の防御が,様々な意思
決定の偏向をもたらしてしまう。

経営コンサルタントは,当事者である社長から見れば理想を語る評論家のよう
に思えてしまうと思う。
しかし,私は,今回経営の当事者になるという再体験を通じ,それでも理想を
語り社長を追い込み気づかせることがどんなに社長にとって大切なことである
かを再認識できた。
だから,私はこれからも社長に対してダメ出しをし,岡目100目を目指した
いと思う。
                                                                      
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