■今回のテーマ

1.経営者にとって率直に自分のことを話すΓ自己開示」が大切で
あることについて

2.破産の生々しい話をしてほしいというリクエストについて

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1.経営者にとって率直に自分のことを話すΓ自己開示」が大切で
あることについて

私がホームページを開設してまだ間もないがいろいろな経営者やニ
代目の方々からメールを頂載しており、みなさん率直にご自身のこ
とを語られている。素晴しいことだと思う。なかなか自分のことを
率直に語ることは難しい。特に自分の会社が苦しいとか大変とかと
いう話は恥をさらすような抵抗もありなかなか人に打ち開けること
は難しい。率直に自分の思いや考えを述べることをΓ自己開示」と
言うがこのΓ自己開示」は経営者にとって必須のスキルと言えるだ
ろう。なぜなら経営者が常に「自己開示」しなければ部下の人望を
集められないばかりか社内がとても陰湿な雰囲気となり前向きなエ
ネルギーが生まれてこないからである。
例えばあなたがあまり自分の気持ちを素直に表現しないとしよう。
業績も厳しいし見通しが立たないでとても不安な気持ちを社内でも
表さずじっと耐えているとしよう。このような経営者は多いと思う。
そんなことを言ったら社員が不安がってすぐに辞めていってしまう
よ、とか取引先や金融機関に万が一漏れるかもしれないからそんな
ことは微塵も感じさせてはいけないという方が多いと思う。ここで
大切なのはなにも数字も含めて全部洗いざらい話せ、ということで
はない。社長も今不安な気持ちなんだよ、みんなで力を合わせて頑
張ろうよ、という「率直な気持ち」を言うだけだ。ただそれだけだ。
それができず、社長が率直に語らない会社のコミュニケーションは
とてもギクシャクしている。
逆にあなたが「自己開示」して自分の素直な気持ちを語っている
とすると、話している相手は「ああ、この人は誠実な人だ」と徐々
に好印象を持ち、やがては向こうから近づいてきてくれるようにな
る。そしてそんな関係が続くと、やがて相手もまた率直に思いや考
えを言ってくれるようになる。このように「自己開示」は良好な人
間関係を作る基本であり経営者としてはコミュニケーションスキル
の基礎として、これがいつどこでもできなければいけない。そして
「自己開示」を続ければ自ら人望を得ることができるだけでなく社
内に前向きで良質なエネルギーが生まれてくるのである。著名な経
営者やみなさんの身近にいる人望の厚い人を思い浮かべてほしい。
彼らはすべて「自己開示能力」に優れている。
しかし自分の思いや考えを隠しだてなく語ることは思っているほど
簡単なことではない。なぜなら自分の弱みもさらけ出すことになる
からだ。思っていることを話すということはとても勇気のいること
なのだ。しかしこの「自己開示」なくして経営者となり得ない。半
信半疑の皆さん、勇気を出して率直に語ってみよう。必ず相手も心
を開いてくれるはずだ。そしてそこにはきっと昨日と違う人間関係
が生れてくるはすだ。

武沢信行先生が毎日発行されている「がんばれ社長!今日のポイント」
というメルマガをご存知だろうか。まだの方は是非登録し購読され
たい。毎日発行されており、私のマガジンなど武沢先生の足元にも及ば
ない素晴らしいマガジンだ。
そのマガジンの2001.1.27号にこの「自己開示」にふさわしいお話を掲
載されていたので、是非ご紹介させていただきたい。
この日のテーマは「解雇を考える」である。

以下引用
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「今日もニコニコ明るく解雇」をモットーにされている経営者がいる。
それだけを聞くと、冷たい人間に感じられるかもしれないが、実は逆で
ある。人情味がすこぶる厚い。だからこそ、「今日もニコニコ・・・」
なるモットーを、あえて作られたのだろう。

解雇の方法がさわやかだ。「○○君、僕は最近ずっと君の将来のことを
考えているのだけど、どれだけ考えても3年後に君が当社で活躍してく
れているポストが見つからない、君はどう思うかね」とまず率直に気持
ちを伝え、本人の考えを聞く。そして、

「君に今から3ヶ月の間、3つのオプションをあげよう。一つは君が将
来うちで活躍してくれる人だということを、私にもわからせるような結
果を出してくれ。

二つ目は、君が今以上に生き生きと活躍できる会社を見つけてきてくれ。
三つ目は、君と当社とで雇用関係ではなく、別の契約関係を作るための
相談に乗ろう。どれが良いか、君自身で決めてくれ。」と伝えるそうだ。
中には退職していく者も多いそうだが、そうした社員でも忘年会や社長
宅のパーティには、ほぼ全員が参加するそうである。

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以上引用

この経営者こそ「自己開示」を実践されているのである。おわかりいただ
けただろうか。

最後につけ加えておきたい。偉そうに書いている私自身はどうなの
か、ということである。悔しいかな、私は当然「自己開示」はでき
ていない。できていないから経営に失敗したのである。自分ができ
ていないことを申し上げるのは勝手きわまりないと思うが、是非と
も読者の皆様には成功していただきたいという思いから、これから
も自分に欠けていたことを少しづつお話ししていこうと思う。

武沢先生のホームページは
http://www.e-comon.co.jp/です。
経営者必見のサイトです。


2.破産の生々しい話をしてほしいというリクエストについて

私の少し変わった経歴のせいか、破産の生々しい状況をメルマガに
書いてほしいというりクエストを頂載する。経営者の皆さんだけで
なくいろいろなお立場の方が会社が破産すると実際はどうなるのか
興味があるところだと思う。私も少しでも具体的なお話をして事前
に対策を立てたり、無駄なことに悩まなくてすむようにお役に立ち
たいと思っている。
しかし、メルマガでは発行者側からは、どのような方が読んでいる
かわからないため具体的で生々しい話はちょっとしにくいというの
が正直なところだ。しかしそれでもできるだけオープンにお話しよ
うとは思うが、実名を挙げられないためにやはり臨場感には欠けて
しまうと思う。それでもという場合は、みなさんの勉強会とか交流
会にお呼びいただければと思う。そのようなクロ一ズドな環境であ
ればご期待に沿えるお話ができると思う。現に、ある社長さん方の
勉強会から詳しい話を聞かせてほしいとのオファーをいただき、快
くお受けした。こう申し上げるとセールストークのように聞こえて
しまうが決してそうではない。少しでもみなさんのお役に立ちたい
という気持ちからであり、このメルマガという媒体の限界をご理
解いただきたいと思う。
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